大人可愛い「活版カムパネルラ」で活版雑貨〜尾道〜【活版名刺が作れるサイト8選も】

カンパネラの外観画像02
お店の入り口。もうおしゃれ。

活版印刷の雑貨がある尾道のお店「活版カンパネルラ」

カンパネラ活版印刷機画像
店内の印刷機。

尾道に活版印刷の紙雑貨があるお店「活版カンパネルラ」があります。

尾道は、坂と石階段がたくさんあり、古いお寺をめぐれる散策コースや、昭和レトロな商店街、名物尾道ラーメンなど、風情ただよう町。

個人的にとても好きな町です

「活版カンパネルラ」は商店街からほど近い坂道の途中の、ぱっと目に留まる場所にあるお店です。

ここには、いろんな作家さんの活版印刷の紙雑貨、アンティーク雑貨、実際の活版印刷で使われていた(今も使えると思われる)「活字」もあります。

いくつかの「紙もの」と「活字」も数点購入しました!

活版印刷機も店内に置かれていて、実際に店内のワークショップでは印刷機を使った作品づくりができますよ。(当日の朝9時までにWEB予約が必要)訪れたこの日も開催されてました。

「活版の紙雑貨」の魅力とは?

カンパネラメッセージカード画像
↑この封筒付きメッセージカード、買いました。地元の作家さんの作品です。

現在の印刷物の主流はオフセット印刷で、高速で色鮮やかな印刷が可能となっています。手間暇と職人の技術が必要な活版印刷は、今ではレトロなものとして、名刺や紙雑貨などで見かけます。

凸版(活字)にインクをのせ、紙と一緒にプレスすることで印刷されます。版画に近い方式です。

インクのにじみや、プレスしたでこぼこした紙の質感や触り心地、不均一なアナログ感が、一番の魅力ではないでしょうか。

カンパネラのミニ封筒商品画像
手漉きの和紙に活版印刷したカードも。

まさに一点もの存在感を醸し出してくれます!

メッセージカード数点と、活字を購入してアガりました。

カンパネラ活字画像01

活字も販売していました。記念に3個ほど購入して部屋に飾ってます。

  • 〒722-0033 広島県尾道市東土堂町11-2
  • OPEN 10:00___18:00
  • TEL 0848-51-4020
  • MAIL info@campanella-letterpress.jp
  • WEBSHOP
カンパネラポストカード画像

ゆっくり時が流れて、心が静かになるようなすてきなお店でした!

活版印刷って何?

ところで、活版印刷って何でしょうか?

世界で初めて印刷が発明されたのは中国と言われています。その後、15世紀に活躍したヨハネス・グーテンベルクにより「活版印刷」が発明され、世界三大発明の一つといわれます。それ以降も印刷技術はさまざまな進化を遂げてきました。

1960年代からのオフセット印刷が普及するまでは、この活版印刷こそが印刷技術の主流でした。

そして活版印刷の制作工程には、職人たちの手仕事がありました。

活版も従来のものに加えて、樹脂版や亜鉛版・マグネシュウム版により、自由なサイズ感や細やかな表現が可能となりました。特殊印刷などと組み合わせると、昔ではできなかった新しい表現を実現することができます。

活版印刷は、凸版印刷の一種で、活字を並べて文章にした活版、組版を作り、それに塗料を塗って印刷すること。また、その印刷物。鉛版、線画凸版、樹脂版などの印刷も含めていう。活版刷りということもある。活版印刷とは(Wikipedia参照)

活版印刷の「自然な凹凸感」は、版の凸部にインクを乗せ、紙をあて圧力をかけて印刷することで出来上がりますが、魅力であり美しさでもあります。

オフセット印刷や輪転機の普及、そしてDTP(デスクトップパブリッシング=コンピューターでデザインし、ダイレクトに製版フィルムや刷版を出力したり、オンデマンド印刷機から直接印刷したりという技術)の台頭により、多くの工程や熟練技術を要する活版印刷は印刷の主流からしだいにはずれていきました。

しかし、その一方で「活版印刷の魅力」で紹介したように活版印刷が持つ「良さ」に着目する若い世代も育っています。ニューヨークでは、1990年代頃からレタープレス(活版印刷)ブームが発生しました。若いデザイナーがビンテージの活版印刷機をアトリエに据え、思い思いのデザインで制作するカード類などが大人気となったのです。このブームはヨーロッパや日本にも飛び火し、活版印刷の魅力が見直される大きな契機となりました。

ニューヨークでブームとなったレタープレスは、従来の活版印刷よりも意図的に凹凸感を強調したものが主流でした。もちろんそうしたニュアンスを取り入れる流れは日本にもありますが、そうした新しい活版印刷の表現と最新の印刷技術を組み合わせた、あらたな表現方法も多数開発されています。

たとえば、①厚みのあるクッション紙に深く活字を打ち込むことで奥行き感を生む技法 ②オフセット印刷と組み合わせ、印刷物の一部分だけに活版印刷を用いることでメリハリやインパクトを産む技法 ③金や銀といったインキを活版印刷に使うことで、箔押しとはまた違った金属感を演出する技法 ④あえて広い印刷面を活版印刷にすることでカスレ感を表現する技法 ⑤羊毛紙のようなこまかな凹凸がある紙面に活版印刷をほどこすことで生まれる文字のにじみ・カスレなどでレトロ感やフワフワ感を演出する技法、などが例として挙げられるでしょう。出典:河内屋HPより(https://kawachiya-print.co.jp/printing/kappan/kappan_knowledge.html)

活版印刷で作れるものとは?

名刺、ショップカード、ポストカード、賞状、ウェディングのペーパーアイテムなどの小さなものだけでなく、紙袋、パッケージ、包装紙、カタログ・パンフレットなど幅広く作れます。

むしろ数は少なくても高品質なものが求められる分野では特に需要が高まっています。

そしてそれらは、ブランドイメージをも創れるような個性的なアイテムになってくれます。「伝えたいこと」をひとつひとつの手作業を行って「紙にプレスする」。
手作業に関わっている人の体温が感じられるのも、活版印刷の魅力と言えます。

そして活版印刷でしか出せないわずかな凹凸が、印刷物に勢いや力強さを与えると同時に、触りたくなる味わい深いニュアンスも表現できます。

ブランドのミニパンフレットを作っても、すごく素敵だろうな!って思います。

名刺等をWEBでオーダーできるショップを8店紹介

ここでは活版印刷の名刺等をWEBでオーダーできるショップを8つ紹介します。今回行った「活版カムパネルラ」はもちろん素敵な名刺が作れるお店ばかりです!

生活の中に、活版印刷のプレミアム感を取り入れてみてはいかがでしょうか。

① 活版カムパネルラ・・・紙の種類とインクカラーが選べて、メールでのやり取りで注文可能です。

② CAPPAN STUDIO(活版スタジオ) ・・・紙や色にもこだわった名刺などが作れます。

③ ツタウ・・・WEBで注文が完結し、味わい深い名刺が作れます。

④ 啓文社印刷・・・サンプル取り寄せから、型抜き加工などのカスタマイズもできて個性的な名刺が作れます。

⑤ Bird Design Letterpress(バードデザインレタープレス)・・・ディープレリーフ樹脂凸版による活版印刷採用で、より深い凹み。名刺の他にもA4サイズまでの紙ものに対応。

⑥ メイシスト・・・紙・インクのバリエーションが豊富。箔押し加工や空押し加工などのアレンジも多彩で本当に制作事例を見るだけでも楽しいSHOP。名刺以外にもショップカード、ポストカード、DMなども注文可能です。

⑦ 黒林堂・・・名刺を小ロット50部からご注文でき、活版印刷の特有の凹凸のある両面印刷や小口染めなども対応してくれます。

⑧ 河内屋・・・オリジナルの活版名刺ではさまざまな加工に対応してくれて、特殊印刷・製本・デザインなどの注文が可能。オンラインショップにて文具も販売していて、こちらも制作事例を見るだけでも楽しいSHOPです。

  • 価格は通常印刷のものよりお高めなので、要見積もりです。
  • 納期は手間がかかるだけに一般的に長くなりがち。余裕をもって注文を。
  • 紙のサンプルを販売してくれるお店もあるので、印刷する紙にもこだわってみては。
  • 個性的でこだわりたいデザイナーの方などに、活版印刷の名刺はおすすめです!

私もいつか作りたい。。。

【おまけ】自作できるのかネットで検索した結果、キット発見!

手作りやものづくりが好きな方、自分で作ってみたい方、きっと「活版印刷キット」もあるのでは?と思った瞬間があるのではないかと。(自分で作れないかを一度は検索する派の私です)

AMAZONや楽天などのWEBでも、簡易キットが販売されているので、カードなどを自作してみても楽しいかも。今回は個人的によく利用する楽天市場から2点紹介します。

大人の科学マガジン 小さな活版印刷機 (学研ムック 大人の科学マガジンシリーズ) [ 大人の科学マガジン編集部 ]

  • 価格:3,850円(税込)
  • 送料:無料

★お馴染みの「大人の科学」シリーズ。プチ体験が楽しめそうです。(2022/8/22時点の価格です。)

Sizzix Sidekick 活版印刷機ミニ (幅2.5インチ) スタートアップセット付属 レタープレス ホワイト [並行輸入品]

  • 価格:9,022円(税込)
  • 送料:無料

★こちらにはインクがついてないようですが、空押し加工ができるのでカードに最適。(2022/8/22時点の価格です。)

探してみるともっとあるみたいです。「活版印刷 キット」などで検索してみてくださいね!

ちなみにCAPPAN STUDIO(活版スタジオ)でもミニ印刷機が販売されてます。

まとめ

★尾道の「活版カンパネルラ」で、活版印刷の紙ものや、雑貨が買えました。活版印刷のワークショップではコースを選んで自分だけの紙ものを作ることができます。

★活版印刷は凸版(活字)を手作業で組合わせて版を作り、インクをつけた上に紙をプレスする印刷方法です。紙にはでこぼこができ、それによって味わい深い仕上がりになるのが特徴です。デジタル時代な今こそ、このアナログ感が魅力です。

★今回は、活版印刷の名刺を中心にWEBで注文できるお店も紹介しました。存在感がある活版印刷の名刺なら、とても素敵な上に、何回か見てもらえそうですね(←重要かも)。

参考になれば嬉しいです。

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